実は今のままだと、文字が小さい、本文で複数行入力できない、本文で改行できないなどの問題があるからです。
そこで次のような点を改善します。
・各テキストボックスの文字サイズを調整する。
・件名、本文に入った時、すぐに日本語入力ができるようにする。
・本文で複数行入力できるようにする。
・本文で「Enterキー」を押した時に改行できるようにする。
これらはテキストボックスのプロパティを変更するだけで、簡単に改善できます。
【1】Excelのファイル「メール送受信.xls」を開きます。
*マクロを有効にする
【2】VBEを起動します。
*「Altキー」+「F11キー」
【3】プロジェクト エクスプローラで、フォーム「frm送信」を選択し、「オブジェクトの表示」ボタンをクリックします。
【4】フォーム「frm送信」のデザイン画面が表示されました。
【5】マウスで件名のテキストボックスを選択します。
【6】プロパティで「txtSubject」が選択されていることを確認します。
*他の部品のプロパティを変更しないように注意してください。
【7】IMEMode で「1-fmIMEModeOn」を選択します。
これですぐに日本語が入力できるようになりました。
次はフォントを設定します。
【8】Font で「...」をクリックします。
【9】フォントのダイアログボックスが表示されるので、必要があれば変更してください。
文字のサイズは、9では小さいので、10~11くらいがいいでしょう。
【10】次は、本文のテキストボックスを選択します。
【11】プロパティで「txtBody」が選択されていることを確認します。
【12】IMEMode で「1-fmIMEModeOn」を選択します。
【13】MultiLine で「True」を選択します。
これで複数行入力できるようになりました。
【14】EnterKeyBehavior で「True」を選択します。
これで「Enterキー」を押した時に、テキストボックスが改行するようになりました。
【15】必要があれば Font も変更してください。
【16】行番号のテキストボックスも必要があれば Font を変更してください。
【17】VBEを保存して、閉じます。
以上で動作確認の準備が整いました。
【補足】
(1)Enterキーを押した時の動作について
通常、テキストボックスで「Enterキー」を押すと、次のテキストボックスにフォーカスが移動します。行番号や件名では、これで問題ありません。
しかしメールの本文では、移動せずに改行したほうが自然な動きです。
移動には「Tabキー」が共通して使えます。
(2)フォントの設定について
Font のダイアログボックスでは、フォント名で文字の種類を変えたり、スタイルや文字のサイズを設定することが可能です。
でもフォームを表示してみないと、フォントの適切な設定がわからないので、次のステップで、動作確認しながら調整してください。