当講座では、主に Microsoft社の Access(アクセス)や Excel(エクセル)を使ったプログラミングの例を紹介します。
Excelは、職場で使われているほとんどの Windowsパソコンにインストールされていると思います。
したがって追加の費用が、かからないことがメリットです。
Excelほどではありませんが、Accessがインストールされているパソコンも多いです。
Accessとは、データベースソフトウェアの一つです。
Accessは、便利で高機能にもかかわらず、使っている人が少ないソフトウェアではないでしょうか?
それはとてももったいないです。この機会にぜひ習得してください。
Microsoft Access や Excel では、VBAというプログラミング言語が使えます。またVBEという統合開発環境も用意されています。
*VBA(Visual Basic for Applications) プログラミング言語
*VBE(Visual Basic Editor) 統合開発環境
つまり、Access や Excelをインストールするだけで、開発する準備ができていることになります。
当講座では、最初はExcelを使ってメールを送信したり、受信してみます。
なぜならExcelは、操作が簡単で、普段から使い慣れている人が多いからです。
でもExcelは、大量のレコード(行)を効率的に扱うには、少し不便です。
そこで途中からは、データベースソフトウェアであるAccessを使った方法に切り替えます。
データベースを使うと、レコードの扱いが楽にできます。
Accessだけでもかなりのシステムを開発できますが、Oracle、SQLServer、MySQL、PostgreSQLといった本格的なデータベースと連携することも可能です。
例えば、データベース部分はMySQLを使い、クライアント側の画面(フォームやレポート)は、Accessで作るなどの方法です。もちろんプログラムは、VBAで書くことができます。
また、メールを送受信するプログラムを開発する方法は、他にもいろいろあります。
Access や Excel は、商用ソフトなので費用がかかりますが、無償で可能な組み合わせもあります。
例えば、プログラミング言語にはJavaを使い、統合開発環境にEclipse、データベースにMySQLを使えば、すべて無償で開発することが可能です。
*MySQLは使う用途によっては、有償になる場合がある
*PostgreSQLは無償
でもJava言語は、オブジェクト指向の概念を理解する必要があるので、プログラミング初心者には、難しいところがあります。
Eclipseの操作も慣れが必要です。MySQLもAccessに較べると難しいです。
このようにオープンソースのソフトウェアを使えば、無償で開発できるのですが、初心者向きではありません。中級者以上にお薦めします。
そこで当講座では、メール送受信のプログラムに集中して欲しいため、有償だけれど、既にインストールされている可能性の高いAccess や Excel を使っているわけです。